弁護士の仕事・その3「検索する力」

弁護士の仕事

弁護士というと、「六法全書、全部覚えてるんでしょ」とか「法律が全部頭に入ってるんでしょ」と言われることがよくあります。
そんなことはありませんし、そんなことはあまり意味がありません。

大事なのは、依頼者の話を聞いて(聴く力)、依頼者の苦悩に共感したときに(共感する力)、「あの法律が使える!」とか「最近法改正があったはずだ!」と依頼者の思いを実現できる法律を、検索して見つけ出すことです。
単に知識を脳みそに詰め込んでおいたところで、それを見つけ出すことができなければ、あるいは、依頼者の思いにフィットした知識を示せなければ、役には立ちません。

そういう意味では、弁護士に大切なのは知識力よりも「検索力」です。
イメージでいうと、どこに何があったかすぐに見つけられるように、頭の中に引き出しを作ってインデックス(付せん)を貼っておく感じです。
付せんは知識の引き出しに貼るわけですから、知識はもちろん大事です。
でも知識の細かな内容をいつも覚えておく必要はありません。
この引き出しにはこんな知識が入っているはず、という程度でとどめておけば十分です。

大事なことは、必要な時にパッと引き出せるようにしておくこと。その力をつけておくこと。
細かなことはその時に調べればよい。むしろ必要な時に調べるときの方が、知識が頭にぐいぐいしみ込んでいきます。

そうすると、弁護士は(私は!)、いつでも世の中の情報や法律の知識にアンテナを張り、感度をよくし、依頼者の思いに共感したときに確かな道しるべを示せるように、インデックスのついた引き出しをたくさん秩序よく持っておくことが必要です。

こんなふうに、弁護士が「聴いて」「共感」したら、その次は「検索する」というお話でした。
つづく(^^)

(Photo by (c)Tomo.Yun,http://www.yunphoto.net)
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ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
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私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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