弁護士とことば・その1「ムズカシイ」

弁護士の仕事

弁護士がよく使うことばに「難しい」があります。

「慰謝料取れますか?」
「うーん、難しいですね…」

「全額回収してくださいね!」
「ちょっと難しいですけど…」

この言葉、クセモノです。

弁護士としては、「できない可能性が高い。なので、がんばるけど期待を大きくしないでほしい。」という気持ちが入っています。
でも、依頼者としては、「無理ではないんですね。難しいところを頑張ってくれるのですね!さすがプロ。期待してます!」という気持ちになります。

このように、同じ言葉なのに、互いの思いがずれたままスタートすると、どこかで双方の信頼関係が崩れるリスクがあります。

弁護士は、ご本人が一人では解決できない問題を扱っているのだから、いつも難しいのは当然といえば当然。
けれど、そこを何とかしてほしい、少しでも希望を見出したいというご本人を前にしたならば、正しく、誤解のない、そして勇気づける言葉を弁護士は使うべきです。
だとすると、「難しい」は弁護士の心の中のひとりごとにしておいて、依頼者と話すときは、あいまいさを残さない言葉を選ぶべきでしょう。

とすると、どんな言葉が正しいのか。うーん、ムズカシイ。。。

こんなふうに、弁護士がよく使うことばをかみ砕いてお伝えするシリーズを始めてみました。
つづく(^^)

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。

私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。

経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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