債権回収は誰に相談すればいい?

債権回収

信頼して取引をしていた取引先が、ぱたっと代金の支払いを止めてしまった。
いままで請求書を送れば、ほぼ自動的に振り込まれてきたというのに、はたとそのリズムが止まってしまった。
リズムが狂うと人は戸惑ってしまうもの。
「え?なんで?」と気持ちは落ち着かないし、「こんなときどうすればいいんだ?」「誰かに債権回収を頼んだ方がいいのか?」「このまま払われなかったらどうなっちゃうんだ?」と自分の中でクエスチョンがどんどん増えていきます。

他人の力を借りた方がいいのかな、というときに思い浮かぶとしたら…弁護士?行政書士?司法書士?税理士?(まとめて「士業」といったりします)
身近に相談相手がいればいいのですが、そもそも誰に相談したらいいのか分からない、ということ自体が悩みだったりします。

「相談だけ」してみよう

そんなとき、まずは「相談だけ」と割り切って、弁護士でも行政書士でも司法書士でも、債権回収について尋ねてみることをお勧めします。
話を聞いたらそのまま頼むことになっちゃうのかな、そしたらいくらかかるんだ、いや、逆にこんな金額で相談して迷惑そうな顔されたら…というモヤモヤした気持ちは一切ご不要。
ぜんぶひっくるめて「相談だけ」してみようと割り切っちゃって大丈夫です。

たしかに、なかには、とにかく自分で引き受けて自分の仕事にしようと考える士業さんも残念ながらいます。
けれど、弁護士も司法書士も行政書士も税理士も、その仕事の本質は、依頼者への「お役立ち」です。

「相談だけ」をしっかり、丁寧に、誠実に対応することも法律家・士業の大切な役目です。

相談の中で、ご本人だけで進められるのか、法律家のサポートが必要なのか、できる手段は何か、費用はいくらかかるのかなどを士業は検討します。
そして、金額やトラブルの程度から判断して、これは自分の専門領域ではないのであれば、別の適切な専門家を紹介してあげることも、士業の大切な「お役立ち」です。

このように、「相談だけ」と割り切って、心当たりのある士業に相談してみることは、大切な第一歩だと思います。
もし親身なアドバイスをもらえたならば、そこから適切な専門家につながるので、自分の債権回収を誰に頼めばいいのか、次の適切なアクションを発見できます。
このようにお考えいただくことで,相談することへの心のハードルが下がればと思ってご説明しました。

士業の職務分担

※ちなみに、弁護士、司法書士、行政書士の職務分担は、大まかに次のようになっています。
・弁 護 士:文書作成○、トラブル事案○、交渉・裁判代理○
・司法書士:文書作成○、トラブル事案△、交渉・裁判代理△
・行政書士:文書作成○、トラブル事案×、交渉・裁判代理×
△…140万円以下の民事事件で、認定司法書士であれば一定の範囲で○という意味です。

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

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私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。

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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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