昔話法廷「浦島太郎」裁判-裁判の感銘力-

NHKテレビ番組「昔話法廷」(Eテレ)、第6回は「浦島太郎」。
浦島太郎に玉手箱を渡した竜宮城の乙姫が、殺人未遂罪に問われました。

乙姫は罪を認めており、争点は実刑か執行猶予かです。
検察官は、危険な玉手箱を渡して命を奪おうとした乙姫の悪いところに光を当て、
弁護人は、産まれくる子どもを思う母親であり、落ち度なく裏切られた女性である乙姫の良いところに光を当てます。
双方の攻防が繰り広げられるなか、乙姫は自分の内心や行動、そのひとつひとつを振り返り、言葉にしていきました。

1人だったら内心にとどめておくような事柄を、法廷の場で、裁判官の前で言葉に発していく。
あなた(被告人)を大切に思う家族や友人が、法廷にやって来て、証人として語ってくれる。
あなたの行為の悪い面を、検察官がもれなく語る(論告)。
あなたの行為の良い面を、弁護人がもれなく語る(弁論)。
最後に、裁判官が判決を言い渡し、大切だと思うことをあなたに語りかける(説諭)。

これらを法廷というステージで行うことは、
そのこと自体が、あなた(被告人本人)に対して、大きなインパクトを与えます。

このインパクトが、しっかりと自分の過去を振り返らせ、自分の未来の礎(いしずえ)になり、犯罪のない未来を創ります。
このインパクトのことを、裁判の感銘力(かんめいりょく)と言ったりします。

裁判というのは、多くの方にとって非日常的な場、堅苦しい場かもしれませんが、
このように、被告人に対する感銘力、そしてきっと社会に対する感銘力があるのだから、決して形骸化させてはいけません。

さて、乙姫はこの後、裁判員からどんな感銘力を受け取るのでしょうか。
http://www.nhk.or.jp/sougou/houtei/

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。

私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。

経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

ご相談中の様子

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

経歴・実績 詳細はこちら
波戸岡への法律相談のご依頼はこちら

経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
東京都港区赤坂3-9-18赤坂見附KITAYAMAビル3階
TEL 03-5570-5671 FAX 03-5570-5674