無自覚パワハラ上司を気づかせ、行動を改めさせる方法

「あの人パワハラっぽいんだよな…」。
そんなパワハラ気質の社員はどんな会社にも存在します。
しかし、そういった社員を直接指導してもあまり上手くいかなかった、というご相談をよく頂きます。

というのも本人がパワハラに無自覚だと、正面からパワハラに当たる行為を指摘してみたところで、
「パワハラなんかしていない」「これは指導だ」
という話に終始して、自分の行為を反省することがないためです。

では、無自覚なパワハラ上司にパワハラを意識させるには、どういう手段を取るべきなのでしょうか。

どうして無自覚パワハラ上司が生まれるの?

無自覚にパワハラまがいの振る舞いをしてしまう上司は本当に多いです。
このご時世に、なぜこんなにもパワハラに無自覚なのかというと、
当人に「自分は正しいことをしている」という認識がとても強いためです。

もちろん当人にも一応、パワハラが何かという線引きはあります。
しかし自分が正しいと強く信じるがゆえに、周り、とくに部下にきつく当たることが自分の中で正当化されて、「教育」に変換されてしまうのです。
このタイプの上司に、周りが注意してパワハラをやめさせることは容易ではありません。

第三者がパワハラセミナーを開く意義

無自覚上司にパワハラをやめさせるために重要なことは、
「たとえ自分の中で正当化できていても、パワハラはパワハラ」ということを理解してもらうことです。

そのために有効な手段の一つは、
「社内でパワハラセミナーを開催する」ことです。

社内全体に向けたパワハラセミナーという、特定の個人に照準が向いていない状況でパワハラに関する知識を与えることで、
「自分はパワハラを行なっていたんだ」と認識してもらうことができます。

無自覚パワハラ上司を自覚させるために

パワハラ上司に共通することは、自分の経験値だけで話していることが多い点です。
自分の経験があったから、今この地位にある。
自分の経験が間違っていたら、今この地位にはいない。
その結果として、「自分の経験は正しい」という認識が強くなっているのです。

このタイプの人に、いきなりパワハラの6類型をレクチャーしても、こちらのメッセージは届きません。
そもそも自分がパワハラを行っているとは思っていないためです。

そんな無自覚パワハラ上司をハッとさせるためには、
自分の行動に近い行動を”パワハラ未満”の行為として取り上げることが効果的です。

自分の行為がパワハラと言われると反発しますが、パワハラに近いと言われると受け入れやすくなるものです。

私は、パワハラセミナーを開催する前に、事前に問題社員の行動をヒアリングしておきます。
そしてセミナー中に、講師(私)が「こういった行動はパワハラとなるおそれがあります」と話します。
すると、問題社員にとっても、第三者がしている話であるし、自身が非難されている訳ではないので、「そういうものなのか」と受け入れやすくなります。

先日、パワハラセミナーを行った際も、私が具体的な話を始めると、
無自覚パワハラ上司の聞く姿勢が変わり、苦笑いしていたのが印象的でした。

このときは、あくまで間接的に気付かせるだけで十分です。
へたに本人に質問して話をさせる必要などはありません。
①第三者がとあるケース事例を話していて、②それが自分の状況に近いということが大事です。

パワハラに該当するかどうかが本質ではない

パワハラ問題は、その行為が「パワハラかどうか」に関心が行きがちですが、
パワハラと分かったところですぐに裁判沙汰になるわけでもなく、
逆にパワハラでないからといって、問題が解決されるわけでもありません。
パワハラ気味な社員がいることで組織のパフォーマンスが下がることが一番の問題です。

ですから、どうにも当たりが強い上司がいて若手が疲弊しているという会社様は、ぜひ一度ご相談ください。
セミナーという形で行動を省みてもらうことができると思います。
多くの中小企業の顧問弁護士を務めてきた経験から、社内のパワハラ問題にも適切に対応させていただきます。

Zoom面談対面いずれも可

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弁護士 波戸岡光太
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