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債権回収では何をするべきか(Step2・一筆)

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
中小企業をもりたてるパートナーとして、企業理念や経営者の想い、事業を理解した上で法的アドバイス、対外交渉、リーガルチェックを行うことをポリシーとしております。これまでの法律相談は1000件以上。ビジネスコーチングスキルを取り入れ、顧問先企業の経営課題・悩みをヒアリングし解消するトリガーミーティングも毎月行っています。
「“きっと払う”って言うから信用したのに!」
債権回収の場面でよく聞く言葉です。
言ったことを実行しないのは、人として許せない。
けれど、しゃべった言葉は、耳に残っていても形には残っていません。
だから目に見える形に残しておかないと、「そんなこと言ってない」とか「そんな金額ではない」という言い訳を許してしまいます。
なので、(これもよく聞く言葉ですが)債権回収のために「一筆とっておく」ことは理にかなっています。
そのため、すでに契約書を交わしているのならよいですが、
契約書がなくても、後からでも一筆をもらう努力はしたいところです。
このとき、怒った顔して「サインして!」といったら相手は警戒してしまいますが、
落ち着いて「ここはお互いのためにちゃんとしておきたいですよね」と互いのために必要なものとして協力を求めたいところです。
自分の示す態度次第で、相手も理解してくれることは多い、というのが私の経験上の実感です。
こうしておけば、「言った言わない」とか「信じた自分がバカだった」などのリスクをかなりの確率で避けることができます。
「一筆とっておく」とは
どんな一筆であればよいかは、弁護士のチェックがあれば間違いないですが、
「何の取引について」「いくらの金額を払うべきなのか」を盛り込んでいれば、基本的には足りています。
このように、債権回収では「一筆もらっておく」というのが大切なのでご説明しました。
もちろん、メールや会話の録音でも大丈夫ですが、それはまたの機会にご説明します。
次回、債権回収・Step3へと進みます(^^)
経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
東京都港区赤坂3-9-18赤坂見附KITAYAMAビル3階
TEL 03-5570-5671 FAX 03-5570-5674