波戸岡さん、”経営者と向き合う弁護士”ってどういうこと?

私は、「その思い、前に進める法律家」という言葉を理念としている弁護士です。
もう少し詳しくいうと、ただ法的トラブルを解決するためだけにいるのではなく、経営者の方の思いや信念を理解し、さらに前に進んでいくためのお手伝いをしたいと考えています。

さて今回、そんな私の弁護士としての想いをライターの方が取材してくださいました。
私が顧問先の経営者の方とどのようなお付き合いをしているのかをお伝えできたらと思います。

-波戸岡さん、よろしくお願いします。私は、インタビュー会社を経営しているのですが、弊社には顧問弁護士がいませんので、波戸岡さんがどのようなことをしていらっしゃるのかとても興味があります。実際に、経営者からはどんな相談を受けるんですか。

法律的な観点で言うと、契約書のチェックが一番多いです。契約書の作成やチェックは一番弁護士をイメージしやすいですね。
契約書の作成にいたるまでには3ステップあって、①人と会って②こういう取引をしようという話になって③では契約書を作ろうという流れになりますが、勢いのある経営者だとリーガルチェックなしに契約書を結んでしまうことがあります。
そして、トラブルが起こってから契約書についてのご相談ということもあります。

私は多くの経営者の方々と関わっていて、”人を信頼する”モチベーションがベースにある方が多いな、それって素晴らしいなと感じています。
そういう考え方や生き方は変えてほしくないので、そのために私が一歩後ろでリスクをしっかり見るということをやっています。

-経営者が自分の信念を突き進むために必要な弁護士さんということなんですね。私がイメージしている顧問弁護士と少し違うかもしれません。

最近意識していることですが、経営判断には
(A)その決断に対して自分はポジティブなのかネガティブなのか、という軸と
(B)その決断にはリスクが伴うのかどうか、という軸が存在すると思っています。
私は、顧問先の経営者の方には、(A)その決断に対して自分自身がポジティブなのかネガティブなのかどうかだけ考えてほしいと思っています。言い換えると、純粋にやりたいことなのかどうなのかだけ考えていただきたいのです。
そして、(B)リスクがあるかどうかは私がしっかり見てご説明する。
その二つの軸をごちゃまぜにしちゃうと頭が整理できずに迷いが生じてしまうので、やりたいことなのかとリスクがあるのかとを分けて考えることで、明確な経営判断ができるのではと考えています。

-実際に、「こんなビジネスを始めようと思うんだけど」という相談もあるんですか?

そういうご相談もいただきます。できる限り、法的な領域にとどまらないご提案やサポートをしたいと思っています。
というのも以前、新規ビジネスのご相談をいただいたのですが、どうしても法律面で許認可を得られそうにないという結果になり、新規事業が立ち消えてしまったことがあったんです。
その経営者の方は、イリーガルなビジネスをしようとしていた訳ではなく、とても純粋に「こうすればもっと社会が良くなる」という想いを持っていらっしゃったので、私もなんとか実現できるアイディアを出し切りたかったのですが、そうならなかったことに私自身とてもフラストレーションを感じました。

-法律面のチェックだけではなく、ビジネスを実現させるためのお手伝いもするんですね。

経営コンサルタントではないので、ビジネスそのものにズバズバと口を出すことは私のやるべきことではないと思っています。
でも、弁護士の役割はリーガルチェックだけではないと思うんです。
ビジネスをやる上で沢山のハードルがあるならば、それを乗り越えるためのアイディアは出したいし、何よりワクワクしながら事業をやられている経営者と一緒に取り組めることは私にとってこれ以上ない喜びです。

-なんだか本当に楽しそうにお話されますよね。では、「このビジネスうまくいくと思う?」と聞かれたら何と答えるんですか?

おそらく、その質問は聞く人によって求めていることが違うと思います。
一弁護士としてなのか、一消費者としての意見を求めているのかによって答え方も変わります。
もし弁護士としての見解を聞かれているのであれば、法律面のリスクの観点から答えるでしょうし、波戸岡個人の見解を聞かれているのであれば一消費者として素直な感想をお伝えします。

経営者の方は常に大小様々な判断を迫られ、進むべきか一旦立ち止まるべきかを考えていらっしゃいます。だからこそ、いただいた質問に対する答え以上に、”その質問にある裏側の想い”を汲み取ることのほうが重要だと思っています。

-そこまで汲み取ろうとしてもらえるのであれば、経営者も思いの丈をぶつけてみたくなりますね。

そういう関係でいれたら素晴らしいですよね。
もちろん私に質問や相談を投げかけてくださる背景には、波戸岡が法律の専門家だからということがありますが、それ以上に波戸岡に期待している何かがあるはずなんです。
そこにアンテナを張って応えられる存在でありたいです。
「それ、法律の話じゃないんで」
とかわしてしまうことは、弁護士という存在を狭い領域でカテゴライズしてしまっているように私は思います。
私はビジネスに精通しているわけではないけど、経営者の悩みを整理して問題を表面化・顕在化させることは私の役目だと思っています。
そのために、ビジネスコーチングの講座を受けて今も勉強を続けています。

-波戸岡さんが法的トラブルの解決だけに捉われない新たな弁護士像を確立されることを期待しています。そして、私の悩みも聞いてください!(笑)

(インタビュー終了)

今回はインタビューを通じて、改めて、私・波戸岡が経営者の方々とどんな関係を築き、どんなお手伝いしていきたいのかを認識することができました。
先日、「こんな熱心に事業の話を聞いてくれる弁護士に初めて会った」と言っていただけてとても嬉しかったのですが、私としても「こんなに目を輝かせて事業の話ができる経営者に会えて良かった」という思いでした。
ビジネスや事業は楽しいことばかりではないでしょうし、厳しい時こそ私の役目だとは思いますが、良い時も悪い時も経営者の方に「波戸岡に話してみよう」と思ってもらえるよう、頑張ってまいります(^^)。

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。

私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。

経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

ご相談中の様子

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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弁護士 波戸岡光太
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