ロータリークラブでスピーチしました。

ロータリークラブにてスピーチの機会を頂きました。
自分の取り組みをギュッとお話しいたしましたので、ここでも披露いたします。
タイトルは、「経営者に、前に進む力を。」

1 はじめに

私は港区赤坂にて弁護士を務めており、今年で12年目になります。中小企業のトラブル予防・解決に当たっています。素晴らしい商品やサービスを生み出している経営者の方が、余計なトラブルに巻き込まれずに経営に専念できる環境をつくることが私のミッションです。

2 少年時代

私の出身は神奈川県横浜市です。小学校時代はサッカークラブに入り、私もどの生徒も監督によく怒られていました。「お前らならべ!ケツ(尻)キックだ!」と監督に怒鳴られ、生徒が横一列に並ばされて、順番に尻を蹴られた思い出があります。先日、約20年ぶりに同窓会が行われましたが、どの仲間もケツキックをしっかり覚えていて、「痛かったよな~」「今では考えられないよな~」なんて笑い合っていました。当時の監督はすっかり初老の紳士になっており、つい僕らは、恨みを晴らすどころか「先生、もういちどあの時のケツキックをしてください!」などと再会を懐かしんでいました。
今は、空手とゴルフに取り組んでいます。空手は息子(小2)も一緒に学び、ゴルフではロータリーの皆様とも何度かご一緒させて頂いています。まだ100あたりをうろうろしていますので、いろいろアドバイス頂ければ嬉しく思います。

3 司法試験を目指す

私は慶應義塾大学法学部に入学し、大学4年のときに、弁護士を志しました。
「困っている人がいたら助けたい」という素朴な正義感を、大人になっても実現できる仕事は何かと考えた時、弁護士という仕事に魅力を感じました。自分は世の中の仕組みを大きく変えることはできない。でも、目の前の困っている人を助けることで、その人が笑顔になってくれれば、それが一つの社会貢献になるのではないか。それだったら自分もできるのではないかと考えたのが動機です。
司法試験の受験時代に「地方に弁護士が足りない」という問題を知りました。医師が都会に集中しているように、弁護士も“過疎”が起きているとのこと。その問題を解消するために自ら地方に行ってみたい、弁護士をもっと市民に身近な存在にしたいと決意しました。

4 法テラスの一員に

ちょうどそのころ「法テラス」という組織が立ち上がりました。国が予算をだして、郵便局のように全国に設置し、金銭的に余裕のない方は弁護士の無料相談を受けられるところです。弁護士費用が必要になったら、育英会のように立て替えもしてくれます。日本全国に法の光を照らそうという法テラスの理念に共感した私は、法テラスの専属弁護士となり、北海道函館市に赴任しました。
任期は3年。いろんな人の相談を受けました。身寄りのない方、DV被害者、交通事故、離婚、借金整理…。とにかく話を聴く、思いに共感する、何とかしたいという情熱をもとに理論を構築して書面を書く、そんな3年間でした。私の弁護士スタイルの原点は、函館で築かれたともいえます。

5 経営者との出会い

その後、弁護士として人の役に立てる場面はもっとたくさんあると考え、東京に戻り、今の事務所に加わりました。私を含め5人の弁護士事務所です。この事務所で、数多くの中小企業経営者の方と数多くお会いするようになりました。
私にとって、経営者の方との時間はいつも新鮮でした。世の中に役立つ商品やサービスを生み出し、自分のやりたいことを仕事にし、従業員を率いてゆく姿は、何て素晴らしいのだろうと感じました。
ところが、取引先や顧客との間でトラブルが起きてしまうと、そこに大きなロスが生じてしまいます。時間も費用もメンタルも奪われてしまいます。それはあまりにもったいないです。それならトラブルは私が引き受けるから、社長は自分の本業に専念してほしい、本業で素晴らしいパフォーマンスを発揮してほしい。経営者が本業に専念できる環境づくり、これこそが私の使命でありミッションだと決めました。

6 よき理解者になる

すると、経営者のためにどんなお役立ちができるかということに、自分の思考と行動は導かれていきます。
弁護士が契約や法律に関わるトラブルのサポートをするのは当たり前です。しかし何よりも、経営者にとって私が「本音で話せる相手」であるかどうかが重要です。
経営者の頭の中では、ビジネスのこと、取引先のこと、社員のこと、将来のことなど「経営のなやみ」がいつもかけめぐっています。そんなとき「ちょっと話を聞いてくれる」存在、「あの人は分かってくれる」存在でありたいと思います。そのためには、経営のなやみを率直に話して頂くことで、頭や気持ちを整理して行動に活かす、そんな質の高い対話が必要です。

7 ビジネスコーチング

そこで、私は数年前からビジネスコーチングを学び、依頼者の本音や可能性を引き出し、真に依頼者が望むことは何か、それを明確にして前に進む力をもたらす努力をしています。
コーチングとは、ティーチングとはちがい、答えは依頼者の中にあると考え、依頼者自身が本当に実現したいことをみつけ、それに向かって行動していくことを支援するものです。
依頼者の話を聞き、共感し、質問をしながら、依頼者が大切にしているものや目指すゴールを一緒に探していくというコミュニケーションスキルです。これを対話の中で取り入れることで、依頼者は思考が整理され、行動が促進され、前に進む力が湧いてきます。

8 トリガーミーティング

そのための取り組みとして、毎月1回「トリガーミーティング」という、電話やスカイプでの10分間ミーティングを行っています。これは社長が話したいことや気になっていることを自由に話してもらい、次の1か月間の行動を決めていく電話でのミーティングで、何かのきっかけが生まれる期待を込めて「トリガー」と名付けています。
たった10分間なのでお互いに負担感もなく、それでいて自分の頭を整理し、確認し、気づき、次の1か月間の行動を決める濃密な10分間です。テーマは人によってさまざまで、年内にスタートする新しいビジネスというテーマもあれば、気になる社員とのコミュニケーションの取り方だとか、プレーヤーからプロデューサにどう成長するかなど、本当に面白いです。皆さま毎月のこの時間を楽しみにしてくださっています。

9 経営者に、前に進む力を。

このように、私は、弁護士として法律による的確なサポートを行うことに加えて、経営者のよき理解者として前に進む力をもたらすことに努めています。
キャッチフレーズは、「経営者に、前に進む力を。」ご清聴ありがとうございました。

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。

私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。

経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

ご相談中の様子

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
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