ゼロ疲労でパフォーマンスを最大化させる休養のとり方―『休養学』から学ぶ実践知―

「休め。本気で」という強いメッセージ性のある言葉は、現代人に休養の必要性を問いかける休養時専用ウェアを開発したCMに起用されているキャッチコピーです。本気で休むことができているかと問いかけてみると「そもそも十分な休みがとれていない」「休んでも疲れが取れない」という方は多いのではないでしょうか。

働きすぎる国民性というイメージが強い日本ですが、実はOECD加盟国の年間平均労働時間が1,716時間と比較すると日本は1,607時間と平均を下回っており 、比較的労働時間が少ない国のひとつとも言えます。

日本は休日も多く、統計的には十分な休みを取得しているはずなのに疲れを感じている人が多いのは、効果的な休養が取れていないからかもしれません。

『休養学』では、自分が感じる疲れのタイプ、休みが必要なサイン、疲れを回復させ活力がみなぎる自分を取り戻すための効果的な休養を紹介しています。「本気で休む」を実現するための方法を見ていきましょう。

疲労をちゃんと感じているか

私たちは日々の中で様々なストレスに囲まれています。暑さ寒さや騒音といった物理的ストレス、薬物や公害などによる化学的ストレス、不安や緊張、怒りによる心理的ストレス、細菌や感染による生物学的ストレス、人間関係による社会的ストレスなど、枚挙にいとまがありません。

こうした内的、外的なストレスにさらされると私たちの自律神経は乱れ、神経系・内分泌系・免疫系のホルモンが過度に分泌されることにより通常の状態を保てなくなるときがあります。自律神経の乱れによってバランスが崩れた心身は疲労状態にあるのです。

バランスが崩れていることを教えてくれる3大アラートは
① 痛み
② 発熱
③ 疲労
の3つです。3つとも等しく異常を示してくれる、病気の前提なのですが、どうも疲労に関してだけ、私たちはアラートを無視する傾向にあるようです。

たとえば痛みがあれば、これは大変とすぐに手当をするでしょう。発熱すれば横になって休む、冷やす、病院へ行くなど、何かしらの対応に動き出すはずです。
しかし、疲れに対してはどうでしょうか。「これくらいの疲れで仕事を休めない」とエナジードリンクを飲んで済ませたり、疲れには甘いものだとスイーツを食べたり、飲んで解消だと飲酒したり。こうした行動は疲れに対処しているようで、実は疲れをごまかす手段を行使しているに過ぎません。
疲労は他の2つと変わらぬ病気へのアラートであるにも関わらず、カフェインや糖分などによって疲労を感じさせなくするマスキングが行われ、疲労自体は無視されている可能性が高いのです。

疲れには4つのタイプがある

疲れていることをごまかさず、アラートとして受け止めるために、まずは自分はどんな疲れ方をしているのか「疲れ方4つのタイプ」で確認してみましょう。

【1】バランス良好タイプ:交感神経「強」×副交感神経「強」
交感神経も働き、それでいてゆっくりもできるタイプ。
アクセルもブレーキもばっちりなバランス良好タイプ。頑張ったときに疲れをきちんと自覚でき、疲れを緩和するためのリラックスタイムを設けられる人です。

【2】だらだらタイプ:交感神経「弱」×副交感神経「強」
副交感神経が強く働き、交感神経の働きは弱いアクセルが入らないだらだらタイプ。
緊張感がないと、だらだらしてしまいなんだか疲れるという状態が起こります。緊張感をプラスしてあげると交感神経が動き出し、だらだら疲れを回避できます。リモートよりも、出社して人に囲まれる中で仕事するといった工夫をしてみましょう。

【3】頑張りすぎタイプ:交感神経「強」×副交感神経「弱」
交感神経が強いが、副交感が弱いリラックス下手タイプ。
「やるぞ!」とアクセル全開、夜中まで仕事してゆったりする時間を持てず、頑張りすぎてしまう人がこのタイプです。21時以降は携帯やパソコンを閉じる、休息を予定に入れるなど、ブレーキを踏むための工夫が必要です。

【4】ぐったりタイプ:交感神経「弱」×副交感神経「弱」
アクセルもかかりにくい、リラックスして休むことも上手くできないぐったりタイプ。
このタイプは交感神経、副交感神経ともに弱いく自律神経が乱れてしまい、慢性的に気力が低い状態にあります。

ゼロ疲労&活力アップにする休み方

睡眠をたっぷりとるなど身体を休息させれば回復できると思われている方は多いと思いますが、実は休息だけの疲労回復度は50%程度に留まります。週末は家でゆっくりしても疲労回復は50%。その状態で仕事を始めると十分な回復をしないままに次の活動を迎えてしまっているため、疲労が積み重なっていく可能性は非常に高いのです。

では回復を100%にするために一体どうすればいいの?というと、単に休息をとるのではなく、休養の後にプラスして活力となる負荷をかけることです。たとえば

・社会や人と交流したり、自然や動物と触れ合ったりする(ペットとの時間、森林浴、談笑)
・自分の趣味や嗜好を追求する(音楽・映画鑑賞、推し活、習い事、読書)
・何かに集中したり、好きなことに思いを巡らせる(旅行の予定を立てる、瞑想、日曜大工)

など、自分が楽しく幸せを感じる時間をプラスし、活動→疲労→休養→活力のサイクルを回せば、エネルギーは60%、70%、80%…と押し上げられて満タンまで回復することができるのです。

活力がわく!上手な負荷のかけ方4つのポイント

活力がわくための行動って何をしたらいいのという方は、次の4つのポイントを押さえると選びやすくなります。

① 自分で決めたこと
② 仕事とは関係のないこと
③ 成長実感があること
④ 楽しいこと

仕事が好きな人ほど、楽しく遊ぶことに罪悪感を持ってしまう方、サボっているんじゃないかと気になる方もいるかもしれません。しかし、活力をプラスすることは、ベストパフォーマンスができる自分に戻るための疲労回復に必要不可欠な活動なのです。

お酒やカフェインは疲労のマスキングにすぎなかった、休んだだけでは充電が50%にしかならなかった、のならば疲れが取れなかった理由も納得できます。「最近、休んでも月曜はだるい」「身体がしゃっきりしない」なという人は、ぜひ活力プラスの行動を取り入れてみましょう。活力あふれる自分でいるための休養学、学びがいがありますね。

【良書からこの視点】
嗜好品+だらだら寝では回復できない。
活力アップの行動をプラスして理想の休養サイクルを回そう!

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
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