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弁護士とことば・その6「ナキネイリですか?」
弁護士「(勝訴の見込みがないことを説明)」
相談者「勝てないんですね。じゃあ,泣き寝入りってことですか?」
今まで「泣き寝入りですか?」という言葉を何度も聞いてきました。
勝ちたくても証拠がないので勝てない、という事案は数多くあります。
弁護士は依頼者のために尽くすけれども、だからこそ、メリットだけなくデメリットも伝えなければなりません。
勝てないなら勝てないと、今の客観的な状況を伝えなければなりません。
そこをブレイクスルーするのが弁護士だろ!と内心で思う一方で、現実的な可能性を伝えなければなりません。
そんなとき、「泣き寝入りですか」と言われてどう返事すればよいのだろう…。
「そうですね」と答えてお帰り頂くだけなのか…。
でもちょっと待てよ。
「勝てないこと」と、「泣きながら寝ること」とはイコールではないはず。
勝てようと勝てまいと、「弁護士のアドバイスによって、自分の客観的な状況が分かった」という点では同じなはず。
もやもやしていた視界がクリアになった点では同じなはず。
その状況でうつむいて泣くのか,、前を向いて進むのかは、きっと自分で選べるはず。
だとすれば,依頼者の視界をクリアにさせた弁護士は、その内容がどうあれ,
相談を終えた依頼者が、次の一歩を踏み出せるよう,明日から自信をもって人生を歩けるよう,
そっと,あたたかく、背中を押してあげるべきではないだろうか。
それは言葉なのか、表情なのか,雰囲気なのか。。。
そんなふうに,弁護士は(私は!)、どうやったら依頼者が元気になるか、自信をもって人生を歩んでもらえるかを、いつも模索しています(^^)
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。
経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。
私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。
経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
著書紹介
『論破されずに話をうまくまとめる技術』
”論破”という言葉をよく聞く昨今。
相手を言い負かしたり、言い負かされたり、、、
でも本当に大切なことは、自分も相手も納得する結論にたどりつくこと。
そんな思いから、先人たちの知見や現場で培ったノウハウをふんだんに盛り込み、分かりやすい言葉で解説しました。
『ハラスメント防止と社内コミュニケーション』
ハラスメントが起きてしまう背景には、多くの場合、「コミュニケーションの問題」があります。
本書は、企業の顧問弁護士として数多くのハラスメントの問題に向き合う著者が、ハラスメントを防ぐための考え方や具体的なコミュニケーション技術、実際の職場での対応方法について、紹介しています。
『弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例 コーチングの基本と対応スキル』
経営者が自分の判断に自信をもち、納得して前に進んでいくためには、経営者に伴走する弁護士が、本音で対話できるパートナーであってほしいです。
本書では、経営者に寄り添う弁護士が身につけるべきコミュニケーションのヒントを数多く解説しています。
経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
東京都港区赤坂3-9-18赤坂見附KITAYAMAビル3階
TEL 03-5570-5671 FAX 03-5570-5674