いくらの債権回収から弁護士に依頼するべきか

債権回収

「取引先が代金を払ってくれない!」
(弁護士に頼もうか。でも、いくらかかるんだ…)
(元が取れないんだったら自分でやった方がいいか。かといってどうやって進めれば…)(一度弁護士に聞いてみようか…。でも、いくらかかるんだ…)

弁護士の敷居が高いといわれる原因の一つに、値段(弁護士費用)が分からないというハードルがあります。
とくに債権回収の場面では、本来なら費用などかけずに入金されるものを、お金をかけて回収するのだから、なおさら気になるところです。

弁護士費用の基準

弁護士費用は、かつては統一基準がありましたが、今は自由化されているので、弁護士によってさまざまです。
けれど、統一基準をそのまま使っている弁護士も多いので(私もそのひとり)、この基準は一つの目安になります。

ざっくり説明すると、債権回収の裁判を起こす場合、
最初にかかる弁護士費用(着手金)が、求める金額の8%。
最後にかかる弁護士費用(報酬金)が、回収できた額の16%です。
(※請求金額・回収金額が300万円以下の場合。税抜き。)

200万円を請求する場合、最初は着手金として16万円かかり(200万円の8%)、
200万円全額を回収できたとき、報酬金32万円が引かれます(200万円の16%)。
もし半分の100万円しか回収できなかったときは、報酬金16万円が引かれます(100万円の16%)。
全く回収できなかったときは、報酬はありません。
あとは、裁判所に納める実費が約2万円かかります。

全体でかかった費用(着手金+報酬金+実費)をみると、、、
200万円回収できたときは、約50万円
100万円しか回収できなかったときは、約34万円
全く回収できなかったときは、約18万円です。

弁護士費用はリーズナブルか?

債権回収を弁護士に頼むにあたって、8%や16%という数字をもって高いとみるか、リーズナブルとみるか。
それとも、いくつかのシミュレーションをしてから負担感を吟味したほうがいいか。
そのままほっとくと0円になってしまう債権を回収するのにいくらかけるべきなのか、
なかなか一言では説明しきれないのものです。
それでも、全く想像できないのに比べれば、イメージしやすくはなりましたでしょうか。

どの法律事務所でも報酬基準はおいてあるので、もし経営者の方で債権回収にご関心がある場合は、ご自身で弁護士費用を計算してみることもできます。
ちなみに報酬基準表では、請求金額・回収金額のことを、まとめて「経済的利益」って書いてあります。
こんな感じで弁護士のハードルがちょっとでも下がればと思い、ご説明してみました(^^)

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。

私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。

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そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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