債権回収では何をするべきか(Step1・連絡)

債権回収

「取引先が代金を払ってくれない!」
相手を信用して入金を待っていたというのに、これじゃあんまりだ。
腹は立つけど、とりあえず何から始めればいいんだ。。。

経営者は、こんなアクシデントによく出合います。
自分はすべき仕事を果たしたというのに、それに対する相手の答えが「代金不払い」というのはあまりに不義理です。
かといって、怒りに任せて電話をかけ続けたところで、人はだれしも「怒っている人」とは話したくないもの。相手は次第に電話に出なくなります。。。
そうすると、債権回収の問題は、相手の不義理に対していかに冷静に対処するかの問題でもあります。

では、債権回収では、何から始めるべきか。
もちろん、すぐに弁護士に相談して対策を練るのがベストですが、そうは言っても、自分自身に関わることだから、自分でできる最低限のことは押さえておきたいです。

相手との連絡が取れるようにしておく

まずは、相手との連絡が取れるように、そして話ができるようにしておくことが大切です。
不義理なことをした相手だから、許せない、顔も見たくない、という気持ちになりがちですが、債権回収の一番の近道は、「相手が払う気持ちになること」です。
「気持ちになる」というところがポイントなのは、人の財布(財産)に手を突っ込める一番近くにいるのが、その持ち主だからです。
もちろん、債権回収のためには、裁判や強制執行の方法がありますが、それは相手がどうしても払わない場合の次の手段です。その手段だって、相手やその財産が行方不明になってしまえば、打つ手がなくなるリスクが高まります。
相手と連絡が取れる状態を大切に保っておくことで、その次にどういうアプローチがその相手に効果的なのか、弁護士と戦略をしっかり練ることができます。

なので、債権回収のためには、相手との連絡が取れるようにしておくこと、それも携帯やメアドではなく、住所や勤め先など確かな情報を持っておくことが初めの一歩として大切です。

このように、債権回収では意外とこの点をおろそかにしてしまう方が多いので、ご説明しました。
次回、債権回収・Step2へと進みます(^^)

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。

私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。

経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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