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昔話法廷「浦島太郎」裁判-裁判の感銘力-
NHKテレビ番組「昔話法廷」(Eテレ)、第6回は「浦島太郎」。
浦島太郎に玉手箱を渡した竜宮城の乙姫が、殺人未遂罪に問われました。
乙姫は罪を認めており、争点は実刑か執行猶予かです。
検察官は、危険な玉手箱を渡して命を奪おうとした乙姫の悪いところに光を当て、
弁護人は、産まれくる子どもを思う母親であり、落ち度なく裏切られた女性である乙姫の良いところに光を当てます。
双方の攻防が繰り広げられるなか、乙姫は自分の内心や行動、そのひとつひとつを振り返り、言葉にしていきました。
1人だったら内心にとどめておくような事柄を、法廷の場で、裁判官の前で言葉に発していく。
あなた(被告人)を大切に思う家族や友人が、法廷にやって来て、証人として語ってくれる。
あなたの行為の悪い面を、検察官がもれなく語る(論告)。
あなたの行為の良い面を、弁護人がもれなく語る(弁論)。
最後に、裁判官が判決を言い渡し、大切だと思うことをあなたに語りかける(説諭)。
これらを法廷というステージで行うことは、
そのこと自体が、あなた(被告人本人)に対して、大きなインパクトを与えます。
このインパクトが、しっかりと自分の過去を振り返らせ、自分の未来の礎(いしずえ)になり、犯罪のない未来を創ります。
このインパクトのことを、裁判の感銘力(かんめいりょく)と言ったりします。
裁判というのは、多くの方にとって非日常的な場、堅苦しい場かもしれませんが、
このように、被告人に対する感銘力、そしてきっと社会に対する感銘力があるのだから、決して形骸化させてはいけません。
さて、乙姫はこの後、裁判員からどんな感銘力を受け取るのでしょうか。
http://www.nhk.or.jp/sougou/houtei/
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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
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