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「憲法が本当に守ろうとしているもの」(セミナー報告)
先週末は『憲法が本当に守ろうとしているもの-気軽に、身近に、憲法を知ろう-』と題したセミナーを行いました。
自分の価値観をいったん置いて、フラットな気持ちで、まずは憲法が「守ろうとしているもの」を知ろう、憲法の価値観を知ろう、というコンセプトで行いました。
自分の考えを語るのは大切ですけれど、同じくらい、いやそれ以上に、相手の考えや価値観を理解することも大切です。
今回、その相手とは憲法です。自分の考えを語る前に、憲法のことをどれだけ知っているか、憲法が守ろうとしているものは何なのかを知る場を創りました。
皆で考えるきっかけとして、次のような質問をご用意して進めました。
1 憲法が「守ろうとしているもの」は何か?
2 憲法が「取り締まろうとしているもの」は何か?
3 憲法が「変わっていいとき」はどんなときか?
4 憲法の「人権にはどんなものがあり、どんな制約」を受けるのか?
5 憲法は「どんな統治システム」を定めているか?
目の前を通り過ぎる出来事やニュース、それだけで判断しようとしても限界があります。
そもそも憲法って何を大事にしているものなのか? をフラットな気持ちで学ぶ機会になればと思って開催しました。
皆さんにとって貴重な時間になりましたでしょうか(^^)
※
ちなみに、上の質問に対するヒントは次のとおりです。
1 憲法が「守ろうとしているもの」は何か?
→それは、「個人の尊重」です。
「個人の尊重」とは「あなたをいちばん大切にします」ということです。
2 憲法が「取り締まろうとしているもの」は何か?
→それは、国家権力です。
国家権力を縛ることで個人の人権を守ることを、立憲主義といいます。
3 憲法が「変わっていいとき」はどんなときか?
→それは、1憲法が守ろうとしているもの(価値)を変えていいときと、
2憲法が守ろうとしているもの(価値)を、よりよく実現する方法があるときです。
4 憲法の「人権にはどんなものがあり、どんな制約」を受けるのか?
→自由権、社会権、参政権、平等権、国務請求権、幸福追求権などに分けられます(人権カタログ)。
→人権と人権がぶつかり合うときだけ、それを調整するための制約が許されます(公共の福祉)
5 憲法は「どんな統治システム」を定めているか?
→三権分立による抑制&均衡(チェック&バランス)と、地方自治(団体自治と住民自治)を定めています。
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。
経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。
私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。
経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
著書紹介
『論破されずに話をうまくまとめる技術』
”論破”という言葉をよく聞く昨今。
相手を言い負かしたり、言い負かされたり、、、
でも本当に大切なことは、自分も相手も納得する結論にたどりつくこと。
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『ハラスメント防止と社内コミュニケーション』
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本書では、経営者に寄り添う弁護士が身につけるべきコミュニケーションのヒントを数多く解説しています。
経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
東京都港区赤坂3-9-18赤坂見附KITAYAMAビル3階
TEL 03-5570-5671 FAX 03-5570-5674