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対話に活かす!コーチング(vol.2)
目次
◎「この対話が終わるとき、どうなっていたいですか?」
対話のゴールを確認する質問です。
いきなり話題となるテーマから対話を始めると、
今日の対話でどこまでたどり着けばよいのかの共通理解がないので、行き当たりばったりの対話となってしまいます。
終了時間がくるまでただ話すだけでよいのか、時間内に解決してしまいたいのか、解決にならずとも何かヒントが得られればよいのか、今日の対話のゴールを確認しておきましょう。
そうすることで、聞き手としては、話し手がそのゴールにたどり着くための協力者になるよう努めることができますし、
話し手としても、その対話のゴールを意識しながら、思考を整理して話すことができます。
そうすると、二人三脚で同じゴールに向かう、その二人ならではの対話を繰り広げることができます。
◎「今日はどうしてそのテーマを選んだのですか?」
そのテーマの重要性や位置づけを確認する質問です。
これを聞くと、なぜ相手はそのテーマを話題に選んだのか、どういう背景があったのかを知ることができます。
そうすると、聞き手としては、テーマそのものを考えるというより、そのテーマを課題ととらえている相手のことを考え、その人の内面と対話できるようになります。
◎「今、話したいことを話せていますか?」
対話がうまく進んでいるか、メタ認知する質問です。
メタ認知とは、今ある状態を自分の目線ではなく、俯瞰、つまり上から全体を見渡すような視点で二人の対話をとらえることをいいます。
話に夢中になっているうちに森に迷い込んだりしていないか、今、二人は対話のゴールに向かって正しく歩いているか、
ふと立ち止まって確認してみるのは、大切なワンクッションだったりします。
◎「今、すごく声が生き生きしているように感じました。」
相手の状態をフィードバックします。
対話は言葉だけでなく、表情やしぐさ、声のトーンなども伝わりあうコミュニケーションです。
言葉ではないものを感じたり受け取ったとき、感じたまま受け取ったままを言葉にして伝えてみてください。
その時のポイントは、「私は~と感じたよ」と自分を主語にすることです(Iメッセージ)。
「あなたは~だね」というと、「いや、そんなことないよ」となってしまうこともありますが、
「私は感じたよ」というのは事実なので、「あ、自分はそんな風に見えたんだ」という、いわば“鏡”になれるわけです。
◎「仮に、すごくうまくいったとします。何がよかったのでしょう。」
ヒーローインタビュー式質問です。
「どうすればいいんだろう」という思考だけだと、煮詰まってしまうことがあります。
そんなとき、あえて「うまくいきましたー!よかったー!」という状況を想像してもらってみて、
そのうえで、「何がよかったのですか?」「あなたの何が成長できたからですか?」と質問してみます。
そうすると、自分で成功のために必要な要素を、いつもと違う視点から探し出すことができることがよくあります。
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。
経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。
私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。
経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。
波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
2024年12月、本を出版いたしました。
新作著書『弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例 コーチングの基本と対応スキル』を出版いたしました。
経営者が自分の判断に自信をもち、納得して前に進んでいくためには、
経営者に伴走する弁護士が、本音で対話できるパートナーであってほしいです。
本書では、経営者に寄り添う弁護士が身につけるべきコミュニケーションのヒントを数多く解説しています。
経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
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