対話に活かす!コーチング(vol.5)

コーチング

◎「いつまでにできていたいですか?」

締め切りをつくる質問です。

「いつかやりたいです」というのは、実はあてにならない言葉だったりします。
「いつか」というのは、今日も明日も、いつになっても「いつか」と言い続けることができてしまう言葉だからです。
ですので、対話の中でやりたいことが出てきた場合には、
「それをいつまでに実現したいですか」と、締め切りをつくってみるとよいです。
締め切りがあると、人はそれに向けて具体的に行動するといわれていて(締切効果)、その人の“本気度”も浮き彫りになってきます。

◎「やめられることは何ですか?」

すでに頑張ってる人への質問です。

責任感の強い人ほど、丁寧に仕事をしたい人ほど、自分であれもこれもやってしまったり、抱えがちだったりします。
そのうえでさらに、次は何をしようか、、、と考えを巡らせてしまったりします。
そんなとき、あえて「何をやめてみますか」とか「何を手放しますか」と、“やらないこと”を決めてみるのは、有効だったりします。
こういう質問は自分で考えるだけではなかなか出てこない問いなので、対話でこそ生みだせる醍醐味があります。

◎「そこから何を学べますか?」

出来事に意味を見出す質問です。

ネガティブなことが起きたとき、「なんでこんなことに、、、」と理不尽さを嘆いたり、「なんとか我慢すれば、、、」としのぐことだけに注力することが起きがちです。
けれど、出来事に肯定的な意味を見出し、自分の行動につなげ、成長につなげてこそ、対話の意義はあるはずです。
そのための有効な質問として、「あなたはそこから何を学べますか」とか「どんなスキルを身に着けられますか」という問いかけは有効なことが多いです。

◎「やりたいことが実現したとします。どんな景色が見えますか?」

将来をリアルにイメージしてもらう質問です。

やりたいことや実現したいことを聞いたり話したりすることはワクワクするテーマです。
対話では、それを言葉で説明するだけでなく、もっとリアルな風景として話してもらい、イメージを共有するところまで進めたいです。
例えば、単に「みんなが自主的に考える組織にしたい」というところで終わるのではなく、
「そのとき、どんなオフィスにいるんですか」とか「メンバー間でどんな会話が交わされているんですか」とか「どんな表情をしているんですか」などと繰り広げていきたいです。

◎「どんな時間でしたか?」

対話をふりかえる質問です。

一般的な会話では、その会話を振り返ることは少ないです。
せいぜい「楽しかったー」とか「有意義でした」という程度が多いでしょう。
けれど、対話の場合は、終えるときに「どんな時間でしたか」とか「印象に残った質問はありましたか」と振り返る時間を作ることが大切です。
そうすることで、あらためて自分の中で起きたことを見つめなおし、それを“お土産”として、明日からの行動に結びつけて行くことができるのです。

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

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私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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