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経営者の不安・悩みの話し相手が弁護士!? 私がビジネスコーチングに力を入れる理由
様々な企業の顧問弁護士を務めている中で 、経営者の悩みや不安に出会う機会は多くあります。
経営者にはたくさんの悩みがありますが、一番悩むのは「決断する瞬間」ではないでしょうか。
大きな決断を迫られる場面は、経営を行っていくうえで、たくさんあります。
・契約書に捺印する
・新規事業に投資をする
・人を採用する
・従業員に退職勧奨をする
・事業を売却する
・不動産を購入する
などなど、具体例を上げたらきりがありません。
経営者が決断するときに誰かに相談することもあるでしょう。他の人に相談することで頭の中を整理することができ、より適切な決断ができるものです。
相談できる相手というのは、税理士や弁護士、社労士、はたまたコンサルタントだったりします 。
財務に関する悩みであれば税理士に 、法律に関する悩みであれば弁護士に、雇用に関する悩みであれば社労士に相談するのが一般的でしょう。
しかし、悩みというのは 「法律」や「財務」など線引きがはっきりしているものばかりではありません。
むしろ、これまで多くの顧問弁護士を務めてきた経験からいうと 、経営者の悩みは判断の線引きが難しい『ひと』に関することが多いように感じています。
従業員やパートナー、取引先など、経営者は毎日多くの人と関わります。
どんなに優れた経営者でも、人の心を理解し、意のままに動かすことは難しいでしょう。
私は、この『ひと』の悩みを相談できる相手が、経営者の周りにはあまりいないことに気づきました。
税理士?弁護士?社労士? どれもしっくりきません。
経営者仲間に話すことはあるのかもしれませんが、 経営者という同じ立場の人に悩みを打ち明けることはエネルギーを消耗しますし、善意であっても答えを押し付けられるように感じてしまうこともあるでしょう。
そのような中で、私は、顧問弁護士こそが経営者の悩みにこたえる存在であるべきではないかと考えました。
ビジネスコーチングの資格を取得した私は、弁護士×コーチングの可能性を模索し始めました。
今では、弁護士×コーチングの可能性を広げる会という弁護士を集めた会も主宰しています。
https://coach-possibility.com/
また、私が顧問先の経営者と行っているトリガーミーティングでは、経営者を悩ます『ひと』に関する話題が多く寄せられます。
トリガーミーティングを行った経営者の方から、この十数分間の対話を経て「決断することができた」と仰っていただけることもあります。
トリガーミーティングは法律相談のための時間ではありません。
10分間、「今最も考えたいこと」について思考を整理する時間です。たった10分ですが、短い時間だからこそ話せることもありますし、「意外と話せる」とおっしゃっていただくことも多いです。
トリガーミーティングでは、
「最近、社内の人間関係が希薄になっている気がする」
「ナンバー2にもっとリーダーとしての意識をもってほしい」
などの、悩みとまではいかないけれど、日々気になっているや課題に感じていることを話題にしてもらいます。
なぜ、そのことが気になっているのか。
どういう働きかけができるのか。
などと、こちらから質問をしていくと、皆さん自然と自分の納得する答えに行きつきます。
従来の弁護士イメージのままでは、『ひと』に関する気がかりを、弁護士に話していいのか分からなかったと思います。
しかし私の顧問先の経営者の方々は、波戸岡のコンセプトを理解して下さるので、気軽にそういった悩みを話していただけています。
顧問弁護士は法律だけでなく、経営者の力になり、経営を守り、そして、頭の中を整理するための壁打ち相手になることもできるのです。
たった10分間でもこれから何をすべきなのか整理することができます。
二人三脚でサポートできる弁護士をお探しの方はぜひご連絡ください。
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。
経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。
私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。
経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
著書紹介
『論破されずに話をうまくまとめる技術』
”論破”という言葉をよく聞く昨今。
相手を言い負かしたり、言い負かされたり、、、
でも本当に大切なことは、自分も相手も納得する結論にたどりつくこと。
そんな思いから、先人たちの知見や現場で培ったノウハウをふんだんに盛り込み、分かりやすい言葉で解説しました。
『ハラスメント防止と社内コミュニケーション』
ハラスメントが起きてしまう背景には、多くの場合、「コミュニケーションの問題」があります。
本書は、企業の顧問弁護士として数多くのハラスメントの問題に向き合う著者が、ハラスメントを防ぐための考え方や具体的なコミュニケーション技術、実際の職場での対応方法について、紹介しています。
『弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例 コーチングの基本と対応スキル』
経営者が自分の判断に自信をもち、納得して前に進んでいくためには、経営者に伴走する弁護士が、本音で対話できるパートナーであってほしいです。
本書では、経営者に寄り添う弁護士が身につけるべきコミュニケーションのヒントを数多く解説しています。
経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
東京都港区赤坂3-9-18赤坂見附KITAYAMAビル3階
TEL 03-5570-5671 FAX 03-5570-5674