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弁護士とことば・その1「ムズカシイ」
弁護士がよく使うことばに「難しい」があります。
「慰謝料取れますか?」
「うーん、難しいですね…」
「全額回収してくださいね!」
「ちょっと難しいですけど…」
この言葉、クセモノです。
弁護士としては、「できない可能性が高い。なので、がんばるけど期待を大きくしないでほしい。」という気持ちが入っています。
でも、依頼者としては、「無理ではないんですね。難しいところを頑張ってくれるのですね!さすがプロ。期待してます!」という気持ちになります。
このように、同じ言葉なのに、互いの思いがずれたままスタートすると、どこかで双方の信頼関係が崩れるリスクがあります。
弁護士は、ご本人が一人では解決できない問題を扱っているのだから、いつも難しいのは当然といえば当然。
けれど、そこを何とかしてほしい、少しでも希望を見出したいというご本人を前にしたならば、正しく、誤解のない、そして勇気づける言葉を弁護士は使うべきです。
だとすると、「難しい」は弁護士の心の中のひとりごとにしておいて、依頼者と話すときは、あいまいさを残さない言葉を選ぶべきでしょう。
とすると、どんな言葉が正しいのか。うーん、ムズカシイ。。。
こんなふうに、弁護士がよく使うことばをかみ砕いてお伝えするシリーズを始めてみました。
つづく(^^)
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。
経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。
私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。
経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。
波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
2024年12月、本を出版いたしました。
新作著書『弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例 コーチングの基本と対応スキル』を出版いたしました。
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経営者に伴走する弁護士が、本音で対話できるパートナーであってほしいです。
本書では、経営者に寄り添う弁護士が身につけるべきコミュニケーションのヒントを数多く解説しています。
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弁護士 波戸岡光太
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