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弁護士の波戸岡さんに、”経営の悩み”をぶつけてみました。
前回、ライターの方に、私が顧問先の方々とどのようにお付き合いしているのかをインタビューしていただきました。
今回は、そのライターさんが経営するインタビュー会社について話を聞かせていただきました。
-ライター
先ほどのお話(波戸岡さん、”経営者と向き合う弁護士”ってどういうこと?)をお聞きして、是非私の悩みも聞いて欲しいと思ってしまいました(笑)。
普段自分の会社の話を外部の方にすることがあまりないものですから。
-波戸岡
いきなりなので、お役に立てるか、私も少しどきどきしています(笑)。
今、会社を経営される上で懸念点はありますか?
-ライター
はい、この一年で従業員が結構増えたんです。3名から10名くらいに。
社内にライターチームという部隊があるんですけど、マネジメントできる人間がいなくて。マネージャーとしての人材を入れるべきかどうか迷っています。
-波戸岡
マネジメントできる方がいない状況だと、どういう不具合がありますか?
-ライター
そうですね、ライティングのクオリティが管理しきれなくなってきますよね。うちはライティングが事業の柱なので、そこが揺らぎ始めるとまずいなと思って不安に感じてます。
-波戸岡
今のライターの方々に足りないところって、どんなところなんですか?
-ライター
そうですね、クライアントやエンドユーザーが何を求めているのかを想像する力が足りないんじゃないかなと思ってます。常々言ってるんですけどね。
-波戸岡
それで、クオリティに心配があると仰ったのですね。
ちなみに社員の方々は、今どんなことをモチベーションにお仕事されていると思いますか?
-ライター
うーん。面白い企画を自分で考えることにモチベーションを感じるんだと思います。
-波戸岡
なるほど、ライターの方一人ひとりが企画を考えてライティングを行っていくわけなんですね。で、その出来映えに社長が満足できていないと。
-ライター
はい、正直全く(苦笑)。でもみんな真面目だし、真剣にやってくれてることは分かってるんです。だから、私も、面白くないって切り捨てるんじゃなくて、しっかり正面からぶつかっていかないといけないんですよね。
-波戸岡
きっと、俺だって私だってこうやりたい!という思いもあると思いますしね。
彼らから社長に「こういうことがやりたいです!」って提案してくることはあるんですか?
-ライター
あんまりないですね。怖がられてるのかも(苦笑)。
あと、僕がお客様回りが多くて、なかなか会社にいることができないので。
-波戸岡
ライターの方と話す時間があまり取れてないみたいですね。彼らとのコミュニケーションに何かヒントがありそうですね。ライターさんとのコミュニケーションの「質」を考えたとき、ご自身でなにか足りてないと思うことってありますか?
-ライター
お客様との向き合い方だったり、企画の考え方など大枠の考え方は伝えてるんですけど、一つ一つの記事へのフィードバックはしていないですね。
-波戸岡
社長自身はそこまで関わった方がいいと思いますか?
-ライター
うーん、そこからしっかり関わった方がいいような気もするし、僕が首を突っ込みすぎてもよくない気もしています。
-波戸岡
教育にしてもコミュニケーションにしても、量×質の関係にありますよね。だからレベルの低いコミュニケーションだと、一緒にいる時間を多くしたところで、会社の空気がどんよりしてしまいますよね。どんなコミュニケーションだったら社員の方のためになりますかね?
-ライター
今の自分の業務量を考えると、彼らのすべてのプロセスに関わることは難しいですが、企画の導入部分に関わってみると、彼らにも発見を与えられるかもしれません。
-波戸岡
いいですね!企画の方向性を一緒に考えて、あとの道筋をご本人に考えてもらうという関わり方ですね。
-ライター
そこがライティングの醍醐味ですからね。今は任せっきりにしてしまっていて、出来上がったものに「こうしたほうがいいでしょ」と伝えるだけになってますね。これ、早く取り組みたくなってきました。
-波戸岡
企画の導入部分に関わることで、お互いに気づきがありそうですね。社員の方々が社長と一緒に取り組むことで、企画を考える楽しさを今より感じられるようになるといいですね!
どうですか?これからやっていくべきことが、少しクリアになってきましたか?
-ライター
はい、とりあえず人を入れることばかり考えていたのですが、うまく整理できてきました。
しっかり社員と向き合って、彼らが成長できる会社にしていけるよう頑張ります。
《ライター後書き》
波戸岡さんと顧問先の方々との関わり合い方を聞いていて、是非自分も経営者としての話を聞いてほしいと思い、うちの会社について約1時間ほど話をさせていただきました。
実際、お話ししてみると答えを押し付ける訳ではなく、波戸岡さんから質問される→私が考え込んで答えを出すということの繰り返しでした。
だから、自分が話しているうちに頭が整理されてきて、1時間ほどでも自分がやるべきことが見えてきました。
実際に、取材してから1週間ほどですが、社員と関わる時間をつくりながら試行錯誤しています。
経営者といってもまだまだ小さい会社ですが、日々悩むことは無くならないし、業務に追われながらそういった課題と向き合おうとしても、堂々巡りになってしまいがちでした。
波戸岡さんの、弁護士という立場を超えた関わり方は、クライアントの方々にとっても貴重な時間になっているんだろうなと感じました。
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。
経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。
私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。
経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。
波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
2024年12月、本を出版いたしました。
新作著書『弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例 コーチングの基本と対応スキル』を出版いたしました。
経営者が自分の判断に自信をもち、納得して前に進んでいくためには、
経営者に伴走する弁護士が、本音で対話できるパートナーであってほしいです。
本書では、経営者に寄り添う弁護士が身につけるべきコミュニケーションのヒントを数多く解説しています。
経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
東京都港区赤坂3-9-18赤坂見附KITAYAMAビル3階
TEL 03-5570-5671 FAX 03-5570-5674