顧問弁護士の役目はボディーガード?

東京都港区の弁護士・波戸岡です。

先日、顧問先の経営者Aさんとお話していて、“顧問弁護士の在り方”について思うところがありました。

Aさんは、顧問弁護士をそれまでの弁護士から私に変えようと思った理由を話してくださいました。
そのなかで興味深かったのは、「前の弁護士さんにこれという不満があった訳ではないけど、物足りなさを感じていた」ということです。
当のAさん自身も、当時の顧問弁護士さんの何が物足りなくて、何を求めているか、明確になっていないようでした。

トラブルや悩みが出てきたら、もちろん顧問弁護士に相談する。
でもそれ以上に、お互いが一歩踏み込んで付き合う感覚ではない。
そんな微妙な距離感が、物足りなさとして感じられていたのではないでしょうか。

この話を聞いた時、物足りなさを感じさせてしまった弁護士のスタンスは、
「何か起きてからでないと動くことはできない」と批判される警察に近いような気がしました。
それ自体は間違っているわけではないけれど、どこか物足りない。

弁護士が「何かあったら動くので相談してください」というスタンスしか持っていないと、経営者は問題がこじれるまで一人でトラブルを抱えなくてはならず、心許なさを感じるでしょう。

「納品した商品で、クレームが起きそう」
「上手くいっていた取引先とぎくしゃくしている」
「どこか気になる動きをしている従業員がいる」

これらはまだ問題が顕在化していませんが、早めに対処できることはあります。
それなのに、その時期を逸してしまうのは避けたいところです。

ここで経営者の方々に質問です。
「経営していく上で生じるいろんな問題の種を、気軽に顧問弁護士に相談できますか?」

何でもすぐ電話などで話せている方もいるでしょう。
あるいは「まだ問題が起きているわけじゃないから」と弁護士に気を遣って話せない方もいるかもしれません。

私は、顧問弁護士が経営者の方々とどう向き合うべきかを考えた時に、自分は“気を遣わずに何でも言える存在”でなければならないと思っています。
なぜなら、経営者は、お客様のこと、従業員のこと、事業のことなど、気にかけなければいけないことが数多くあるからです。
「弁護士に相談するべきか」なんてことに気を遣って考えている暇などないのです。

問題が大きくなる前に顧問弁護士に相談しておけば、弁護士の方も、お客様の会社の状況を知ることができるし、その動向を気にかけておくことができます。
実際その結果、大きな問題にならずに回避できたことは、今までに多々あります。

起きてしまった問題を弁護士が解決できるのは当たり前のことですが、
それ以上に、問題の発生自体を未然に防げることは顧問弁護士の最大の価値だと私は思います。

加えていうと、「こんなわずかなことで弁護士に相談するの?」と思えるようなことでも、弁護士が間に入ることで思いの外すんなり解決できることもあります。
例えば、あるとき顧問先の経営者の方が、言いがかり的なクレームの対応に苦心されていたのですが、私が間に入って連絡を入れたことで、相手からの連絡がぱたっと途切れて解決したというケースもあります。

「お客様対応は自分たちで行うべきだとばかり思ってました。」
と経営者の方は仰っていましたが、弁護士にできることは、意外にもっと沢山あるのです。
私はこの記事の冒頭で、”何かあってから”動き出す弁護士では遅すぎるとお話ししました。

波戸岡の顧問弁護士としての在り方

さきほど、警察のたとえを少し使いましたが、私自身は”要人のボディーガード“のような弁護士でありたいです。
常に一歩後ろに立ってアンテナを張り、異変を察知して問題を未然に防ぐ、そのようなプロフェッショナルな仕事をしていきたいと思っています。
そのために、顧問先の経営者の方々とは、些細なことも含めて沢山コミュニケーションをとるようにしています。

最後に、顧問弁護士選びの大前提として、”その弁護士は自分の事業に対して興味を持っているか”を考えてみてください。
業務について何も知らなくても、契約書を作成したり、リーガルチェックすることはできますが、どうしても紋切り型の仕事になってしまいます。
契約書を見れば、どれだけそれを作った弁護士がその会社への想いや理解を持って作っているかが、実は伝わってくるものです。
顧問弁護士はあなたの会社を守るだけではなく、関わり方次第では、会社の成長にも一役買ってくれる存在です。

御社の顧問弁護士は、あなたの想いを共有できる方ですか?

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ビジネスコーチ弁護士 波戸岡光太
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