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経営者に大切な「ゆるやかな強制感」
私が顧問先の経営者の方々に提供している価値のひとつに、
「ゆるやかな強制感」
があります。
かるく目を閉じて考えてみて頂けますか。
会社の将来、人材育成、儲けの仕組み化、チーム力の強化…
向き合わなければならないけれど、いつも他のことで忙しくて…
いずれやらなければならないけれど、後回しにしてしまっていて…
そんなことはありませんか?
経営者の方々は、毎期の売上や利益といった短期的課題から、会社の成長や事業承継といった長期的課題まで、会社にまつわるあらゆることを考えねばならず、それでいて、一つ一つの事柄に満足に時間をかけていられない状態であることがほとんどです。
こういった問題に、どうやって向き合えばよいのでしょう。
一つの方策は、コンサルタントに入ってもらうことです。
「すでに顕在化している課題を解決する」という面では、コンサルタントはいわば医者のような存在であり、課題への対処としてはとても有効といえます。
もっとも、私が顧問先経営者の方と接していて感じるのは、そこまで顕在化はしていないものの、
「いずれ取り組まなければならない課題だと分かっているのに、いつまでも取り組めていない課題がある」ということです。
会社の成長や人材育成、仕組み化というのは、喫緊の課題ではないですが、経営者は必ず考え、取り組んでいかねばならない事柄であり、今の組織をもっと強固なものにするために必要なことといえます。
そうはいっても経営者の方は忙しいですから、こうした課題をつい後回しにしてしまいがちであり、それはある意味仕方ないことです。
そこで私は、顧問弁護士として、こういった「重要だけど緊急ではない」課題にスポットを当てて、経営者の方がしっかり向き合い思考をめぐらし、行動を起こしてもらうためのサポートをしています。
毎月1回10分間、経営にまつわるテーマを自由に話して頂くトリガーミーティングは、そのための時間です。
この10分間、経営者の方には、頭をめぐっていること、気になっていること、取り組まなければならないことなど何でも自由に話して頂き、私と対話(ダイアローグ)をします。
私は共感し、傾聴しつつ、思考を広げ深めるための質問をしていきます。
ミーティングの最後は、明日から起こす行動やアクションを話してもらって終わります。
この10分間は、経営者にとって自分の考えを整理して行動に結びつける、質の高い時間です。
それは、自分と向き合い、自分と約束する「ゆるやかな強制感」を感じる時間です。
これを続けることで、“いつかやらねばならないこと”を、“明日からやる行動”に結びつけることができ、後回しや先延ばしがなくなります。
必要なことに負担感なく強制的に目を向けさせる存在は、忙しい経営者の皆様にとって重要なはずと思って取り組んでいます。
近年広まっている、マンツーマンとか1on1のコーチやトレーナーに近い存在かもしれません。
「顧問弁護士なのに、法律以外のことも話すの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、これまでトリガーミーティングをなさった経営者の方で、不要と仰った方は、幸いにして一人もいらっしゃいません。
トリガーミーティングで話題となるテーマは多種多様、まさに十人十色です。例えば、
「社員の理念浸透への取り組みを話したい」
「最近思いついたサービスについて考えを深めたい」
「一人だとついつい勉強を後回しにしてしまうので、トリガーミーティングを月1のフィードバック時間にしたい」という方もいらっしゃいます。
「トリガーミーティングがあると思うから、自分の行動を振り返れるんだよね」とか、
「波戸岡さんとの時間があるので、『そうだ、やらなきゃ』と思うんだよね」
などと仰ってくださる方もいます。
まさに、この「ゆるやかな強制感」がとても大事だと考えています。
やれそうで、やれない。
できそうで、ついつい。
でも、月に1回、約束している人がいる。その約束は守りたい。
時間をとって考えてみる。
実際に動いてみる。
次第に先が見えてくる。
少しずつ変化を感じる。
トリガーミーティングを通じてやりたいことが増えていく。
そんなきっかけ(=トリガー)を与えられる弁護士でありたいと思っています。
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
少しだけ自己紹介にお付き合いください。
私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。
経営者は日々様々な課題に直面し、意思決定を迫られます。
そんな時、気軽に話せる相手はいらっしゃいますか。
私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。
また、社外監査役として企業の健全な運営を支援していきたく取り組んでいます。
管理職や社員向けの企業研修も数多く実施しています。
経営者に伴走し、「本音で話せる」存在でありたい。
そんな弁護士を必要と感じていらっしゃいましたら、是非一度お話ししましょう。

波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ
2024年12月、本を出版いたしました。
新作著書『弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例 コーチングの基本と対応スキル』を出版いたしました。
経営者が自分の判断に自信をもち、納得して前に進んでいくためには、
経営者に伴走する弁護士が、本音で対話できるパートナーであってほしいです。
本書では、経営者に寄り添う弁護士が身につけるべきコミュニケーションのヒントを数多く解説しています。
経営者に、前に進む力を。
弁護士 波戸岡光太
東京都港区赤坂3-9-18赤坂見附KITAYAMAビル3階
TEL 03-5570-5671 FAX 03-5570-5674